「作品を買うにも、ギャラリーの仕組みなどを知っておこう」




前回、ブログにて【観る人から買う人になろう】

というお話をしました。

では、ギャラリーって作品を売っている場所だけれどもどんな仕組みで売っているの?

という事を知っておくといいかも。




ということで、ギャラリーのお話を少し。

ギャラリー、画廊呼び方は違いますが、企画画廊、貸画廊と日本には2種類の画廊があります。


違いは、企画画廊は、所属作家を抱えてプロの音楽レーベルの様な動きをします。
画廊は、作家のあらゆるプロモーションをしてくれます。


画廊に認められた作家は、無料で展覧会を開く事ができます。
その場合、売上の50%~70%など各画廊により異なりますがマージンを取られます。

画廊の決定した企画にあった作品を制作します。画廊はその作品を売るというのが、仕事になっています。

作品の販売価格の設定は、作品の値段にコマーシャル費、人件費、場所代等が乗せられて決定します。

これも前回、お話した、他の業界と同じという事です。

例えば、同じ珈琲のチェーン店でも銀座と池袋では値段が違うのはなぜ?
と思った事ありませんか?

各店舗の土地の値段が乗っているのです。

銀座の方が坪単価が高ければ、珈琲も高くなるのです。

この店舗のお話と同じように、作品の値段にも様々なコストが加算されるのです。

冒頭で、お話したように、音楽レーベルと同じ契約制なので、
売れなければ当然くびになることもあります。現実は、きびしいんです


そして、日本独自のシステム。貸し画廊です。

こちらは、言ってみればレンタル料を払って自分でプロモーションをしていく場所です。

音楽で言うところの、インディーズでしょう。

インディーズなので、プロモーションもやらなければなりませんが、規制はなく自分のやりたいようにやりたい事ができます。

誰の指図もいらないのです。
その代わりに、自分でプロデュースが出来なければ、一切の宣伝、販売も難しいでしょう。

貸し画廊での作品の販売価格設定は、作家が決めます。売れた時に画廊に10%~20%払うところが多いようです。
(artmaniaの様に、販売時に、一切マージンを取らない画廊もあります)

展示のレイアウトも作家が考え、より自分の作品を購入してもらえるようにしています。

例えば、自宅で飾る時には、こんな風にしてみたら。とか物語のある作品なら解説としてキャプションに自分の作品への思いを書いてあるとか等です。

画廊にいって作家が在廊していたら、聞いてみてください。
「この作品はどのようなコンセプトなんですか?」と
きっとおもしろい話が聞けるでしょう。

ざっとですが、日本の画廊はこのような形態になっています。
この最初に作家の作品を売っているのが、プライマリーといわれています。
購入した後や企画画廊が作家の作品を買い上げた後に、オークションに出して販売する事をセカンダリーといって
作品販売後の時期販売の事を言います。

投資目的や手放して、次の作品を買おうという人はこのセカンダリーマーケットで販売していくのです。

こちらでは、作家にはお金は入りませんが購入時より高い値が付くと、作家の名前もいっきに有名になって、
次の作品よりプライマリーの作品の値段も上がっていくのです。

紅白歌合戦に出場した歌手の方々の次の年のギャラが上がるのと同じだと思っていいでしょう。

だからといって、セカンダリーばかりが、売れるのでは作家にはお金が入らないので、作家もプライマリーで売れるように
がんばらなければなりませんがね。

補足しておくと、画廊の他にアートフェア、アートイベント、アートフェスタなど多くの作品を一同に見られて購入できる
イベントも多くあるので、こちらに足を運んで作家を探してみるのもいいでしょう。

お気に入りの作家をみつけたら、次はその作家の個展にいって購入してみるのも作家をファンが育てていくということにもなるでしょう。


アートは見るだけでなく、買ってみるのもいいかも。と思っていただけたでしょうか?

artmaniaのギャラリーでも、今後の展覧会が目白押しです。
是非、チェックしてみてください。
artmania cafe gallery yokohama
http://www.cafegallery.artmania.jp/

9月22日にはアートフェスタ【YOKOHAMA ART DEPARTMENT#03】開催です。
http://www.yokohama-art-department.com/artists-introduction-3/


観る人から買う人になるセミナーも開設予定です。
お問合せは、info@artmania.jpまで


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