神田日勝という画家をご存知でしょうか
東京生まれ北海道で活動をしていた農業家、画家です。
彼は、生涯を作品制作と農業に捧げた兼業作家のパイオニアかもしれません。
※画像は神田日勝HPより
神田日勝(画家、農業家)
画歴は決して長くはないが、その中でも様々な画風の変遷が見える。しかし、ベニヤ板にペインティングナイフを使った独特の描き方と、具象的な画を求めるスタイルは変わらなかった。
代表作は、「半身の馬」等多数※ウィキペディアより
激動の時代の中、彼は独学で描きたいという気持ちを、一生持ち続け走り抜けた人生の作家でした。
農業は食べる為、家族を養い自分を奮い立たせる為の仕事。
そしてもう一つの仕事は、自分の人生の為の制作活動。
二つの仕事をやりくりしながら、32歳という若さでこの世を去った彼の作品に、
現代の私達が圧倒されるのは、なぜだろうか。
・描きたいというモチベーション
・描き続ける意欲
・描かなければいけないという使命感
・自分の世界を求めて止まない欲求
このような事だと私は、感じました。
なら描き続ければそれでいいの。
ではなく、彼は描く事で自分を世間に知らしめる努力をしました。
決して裕福ではない激動の時代を生き抜いた作家神田日勝
自分を知り、知る為に努力する。自分のテーマを深く掘り下げる事のできた彼だからこそ
今の時代にも活き活きと私達に語りかけてくるのでしょう。
「農民である。画家である」と、明確に語った神田日勝。
『結局、どういう作品が生まれるかは、どういう生き方をするかにかかっている。』
※神田日勝HPより
と語った彼の言葉は、アート活動をしているものには重く響く事でしょう。
アーティストの生き方すなわち行動が、作品に常に反映されてくるのです。
楽しい時、苦しい時、作品は微妙に変化しています。
でも、テーマは不動のものでなければなりません。
ぶれないテーマを持って作家活動を継続していく強い意志をアーティストは持たなければならないのです。
その意志を現代の作家達は、作品を売出していく為に、彼の時代とは又違った行動をするべきでしょう。
描くだけでは、誰もみつけない。マーケティング、宣伝も必要な現代のアーティスト達は、
自分のマーケットを探しどのように自分を売込んでいくのかを考え、セルフプロデュースしていく必要があります。
artmaniaは、神田日勝のように画家を生涯の仕事として生きたい作家を、育てていきたいと考えています。
第3期生募集中
神田日勝
開館20周年記念 特別企画展
神田日勝記念美術館にて
平成25年6月26日(水)~8月25日(日)まで開催中
コメント
コメントを投稿